本紙掲載日:2023-01-04
(3面)

年末年始、患者殺到

在宅当番医の駐車場に入りきれずに道路で順番を待つ車列(2日、延岡市内の医療機関前)

連日、当番医に車の行列

◆コロナにインフルエンザも

 新型コロナウイルスの感染が再び爆発的に拡大する中、県北では年末年始の当番医に連日、受診者が殺到し、駐車場に入りきれない車の行列ができる光景も見られた。

 現在、県内では延岡・西臼杵圏域を中心に新型コロナ感染者の急増が続いており、12月に入ってからは平日の通常診療にも影響が出る医療機関が増加。このため県は各市郡医師会と協力し、年末年始の発熱外来を拡充する形で、在宅当番医療機関を追加した。

それでも各当番医には連日のように、朝一番から発熱などの症状を訴える患者が続々と来院。駐車場は終日、満車状態となり、病院や診療所周辺では職員が順番を待つ車列の交通整理に追われ、予診や抗原検査のため防護着姿の医療従事者が車と院内を何往復もする姿も見られた。

 このうち、3日に当番医を務めた延岡市大貫町のおきしま小児科(沖島寳洋院長)によると、「翌日から通常の医療体制に戻ることもあって、例年の同じ時期と似たような状況だった」というが、同日は開院時間から110組が受診。患者は途切れることなく、夜間まで慌ただしさが続いた。

 訪れた患者の約9割が発熱を訴え、新型コロナが疑われる場合は感染防止のため、基本的に車内で検査を受けてもらい、薬を処方。喉の痛みを中心にせきや鼻水の症状が多く見られたという。

 新型コロナだけでなくインフルエンザ患者も多く、市内では新型コロナとインフルエンザを同時感染した家族もいたという。同院は「A型のインフルエンザが増えているようだ。今後も感染が広まる恐れがあるので、十分注意してほしい」と呼び掛けていた。

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