本紙掲載日:2023-01-05
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新年のスタート大発会

「初荷」札から競り開始−延岡綜合地方卸売市場

 延岡市牧町の延岡綜合地方卸売市場(大保博司社長)で5日、新年の初競りが行われ、市民生活に欠かせない生鮮食品の物流が動き出した。恒例の大発会には、買い受け人やJA延岡、行政の関係者らが出席して一年のスタートを祝った。

 大保社長は「わが国の食糧自給率は40%を切っています。生産資材は高騰し、生産者は作りたい物が作れない状況です。今こそ行政による農家への手厚い支援が必要で、それが日本の食を守る根幹。今やらないと農業が衰退すると危機感を持っています。新しい年を迎え、われわれも体質強化が喫緊の課題です。役職員一丸となって、粉骨砕身の精神で取り組みたい」。

 買受人組合の山本富美雄理事長は「物価の高騰と消費の冷え込みが続き、われわれを取り巻く環境は厳しいものがあります。組合設立からやがて50年を迎えます。昔ながらの商店も少なくなり、寂しくもありますが、ウクライナの平和とコロナ禍の収束、そして皆さまが健康で、良い年になることを願っています」と、それぞれに年頭のあいさつを述べ、気持ちを新たにした。

 来賓代表の読谷山洋司市長の祝辞に続いて津野光一理事が締めの音頭を取り〃一本締め〃。全員で勢い良く手締めの音を響かせるとめでたくお開きとなり、さっそく初競りが行われた。ササに「初荷」の札が付いた青物野菜を手始めに競りがスタートし、競り人と買い受け人の活発なやり取りがこだましていた。

 5日は同市昭和町の延岡魚市場(岸上照夫社長)でも初競りが行われた。東浜砂町の延岡花市場(岡田明利社長)の仕事始め式と初競りは明朝行われる。

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