本紙掲載日:2023-01-06
(2面)

延岡を好きになるアイデア

ワークショップで、延岡市の課題について話し合う生徒
班で出た具体的な案を発表

中学生が提案−生徒会役員集まり未来ワークショップ

 延岡市内の公立中学校の生徒会役員が集まって、まちづくりのアイデアを話し合う「のべおか未来ワークショップ(延岡市中学校生徒会サミット)」がこのほど、市役所講堂で行われた。16校から生徒会役員43人が参加し、延岡のためにできることを考えた。

 延岡出身の先輩による講演を聞いて市の明るい未来を切り開くための課題や方策を考え、市長に発表することでよりよい市民の心構えを育むことを目的に、市教育委員会と市中学校校長会が開いている。

 グループワーク前には、恒富中学校出身で佐土原高校産業デザイン科3年生の長井月渚さん(18)が、片道2時間をかけて登校している理由や3年間の集大成となる卒業制作で延岡をPRするポスターを日本画風に描いていることを紹介。「いろいろなことにチャレンジし、さまざまな経験を積んでほしい」と呼び掛けた。

 続けて、市教委学校支援対策監の伊東洋之さん(48)が、市内の中学校の生徒を対象にした同市に関するアンケートの結果を報告した。「延岡市が好き、良い」と回答した人は「自然の豊かさ」「食べ物がおいしい」「人柄が良い」などと評価。一方で「延岡市が嫌い、悪い」と回答した人からは「遊ぶ場所や買い物場所が少ない」「交通の便が悪い」といった理由が挙げられたという。

 グループワークでは生徒が8班に分かれて活動、報告された結果を班ごとにまとめるため、各校の生徒が回答した同市の好き、または嫌いなところ、将来残りたい、または残りたくない理由を付箋に一つずつ書き出し、模造紙に貼り付けた。

 その後、同市を好きになるアイデアを班のメンバーで話し合いながら具体的な案を練り上げた。読谷山市長への発表では、「生徒主体のイベントをつくる」「仮想空間でイベントを開き、他校の生徒と交流を深める」などの意見を理由と共に提案した。

 最後に読谷山市長は、生徒から提案された意見に関連する市の取り組みを紹介。「我慢せずに欲張って、やりたいことをやるという気持ちを持っていてほしい」と呼び掛けた。生徒会役員を代表して延岡中学校生徒会会長の兒玉秀甫さん(2年)は「話し合いで出た意見を学校に持ち帰り、生徒会活動に取り入れていきたい」と話していた。

 このほか、白谷塾の白谷皓司代表(40)が「夢を持って延岡を巣立つ先輩、延岡で頑張っている先輩たちの姿」、エッジコネクションの大村康雄社長(40)が「外から見て感じる延岡市の魅力と課題」と題して講演を行い、課題や方策を考えるためのアドバイスをした。

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