本紙掲載日:2023-01-06
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新型コロナ−爆発的な拡大

直近1週間全国1位−新規感染者1399・2人

◆感染防止対策−県、再点検と徹底呼び掛け

 県は5日、新型コロナウイルス新規感染者の急増に伴う病床使用率の高まりや、これから迎える3連休を見据え、県内の医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が懸念される強い危機感から、県民に改めて感染防止対策の再点検とさらなる徹底を呼び掛けた。

 1日当たりの新規感染者数は、年末年始の医療機関の休みなどの影響で先月29日以降は前週を下回る傾向だったが、4日には過去最多だった8月17日の4113人を140日ぶりに更新。7日からの3連休で、さらに増加が懸念される。

 直近1週間(12月29日〜1月4日)の人口10万人当たりの新規感染者数は1399・2人で全国1位。県内全圏域で急上昇傾向にあり、延岡・西臼杵は7圏域で最も高い1569・5人、日向・東臼杵は1409・7人で4番目に高い。

 各年代別の感染状況は、20代や10代、10歳未満の若い世代と30、40代の親世代の急増が目立っているが、重症化しやすい90代以上をはじめとする高齢世代も増加してきており、注意が必要という。

 病床は4日から7床増やして396床を確保しているが、使用率は同日時点で過去最高の55・1%。高齢者施設のクラスター多発による高齢者の感染急増などが病床使用率上昇の要因の一つとみられる。

 県は現在、医療非常事態宣言を発令中。週末の3連休の感染拡大に最大限警戒し、引き続き基本的な感染防止対策(マスク、手洗い、換気)の徹底や感染リスクが高まる大人数・長時間の会食を控えるなどの注意を呼び掛けている。

 重黒木清福祉保健部長は「県内は現在、爆発的な感染拡大の最中。さらに感染が拡大し、入院患者が増加すると通常医療にも影響が生じる可能性がある。県民の皆さんには最大限の警戒をもって、基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい」と話していた。

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