スイートピー出荷最盛期

田口さん方−美郷町北郷

　美郷町北郷入下の花卉（かき）農家田口浩志さん（５９）宅でスイートピーの出荷が最盛期を迎えている。ＪＡ日向管内では旧北郷村内で３戸、美郷町全体では合わせて５戸の農家がスイートピーを栽培しており、県内でも高い評価を受けている。同町内のスイートピーは主に東京や大阪方面に出荷され、結婚式やイベント舞台の彩りに喜ばれているという。

　田口さんは花卉農家として２８年のベテラン。ハウス内ではシルキーピーチ、スーパーラベンダー、グレースなど５品種の色鮮やかな花が咲き誇る。

　３年前からは長男の将吾さん（３２）が後継者として就農、浩志さんを支える。昨年には栽培面積を６アールから１３アールに増やしてさらに力を入れており、今の時期は二人三脚で作業に明け暮れている。

　昨年１１月ごろに湿度が高かった影響で、落花するつぼみが多かったことから、今シーズンは例年よりも出荷が遅れた。その一方でスイートピーに適した冷え込みもあり、じっくり花が開いたことから、花弁のしっかりとした丈夫な花が多くなったという。

　出荷はクリスマスと新年用を振り出しに卒業式シーズンの３月ごろまで続く。浩志さんは「ＪＡ日向とスイートピー部会の皆さんが頑張ってくれているので、県内ではトップクラスの評価をしてもらっています。年末の相場は、例年よりもかなり良い価格で本当によかった」と笑顔で話していた。