本紙掲載日:2023-01-10
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文化芸術の新拠点を見学−野口遵記念館

見学する内覧会の参加者(9日、野口遵記念館)

内覧会に約100人−木のぬくもり感じた

 昨年12月に開館した延岡市の野口遵記念館で9日、内覧会が行われた。20日からの一般利用開始を前に、約100人が新たな文化芸術の拠点を見学した。

 同記念館は、市民に長年親しまれてきた旧野口記念館を継承。音楽ホールとしてだけでなく、各種イベントや市民活動などでの活用も可能としている。

 ユニバーサルデザインのほか、壁や床などに市産材をふんだんに使っているのが特徴。旭化成創業者の野口遵を顕彰するギャラリーでは、人物像や延岡が工業都市として発展していく黎明(れいめい)期の姿などを伝える。

 内覧会は、開館記念イベントの一環。約20人ずつ5組に分け、各組が1時間ほどかけてホールや野口遵ギャラリー、テラスなどを見て回った。

 参加者らは、のべおか文化事業団の職員から説明を受けながら、ホール内をスマートフォンで撮影したり、客席に腰掛けて座り心地などを確認。城山公園の三階櫓(やぐら)跡などを眺めることができる屋上庭園やテラスでは、「演奏会やイベントができそう」などの声が聞かれた。

 参加した延岡市長浜町のオルゴールシンガー工藤美智代さん(63)は「木のぬくもりがあり、テラスからは城山の石垣なども見える。とても調和のとれたデザインと感じた」と感想を話した。

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