本紙掲載日:2023-01-11
(1面)

2023年新春インタビュー(1)−読谷山洋司延岡市長

安心安全へのデジタル化

◆動き出す4プロジェクト

−−昨年は延岡城・内藤記念博物館と野口遵記念館が開館し、今年は古民家風カフェがオープンします。これらの施設をどのように活用していきますか。

延岡ってすごいと実感していただけるような施設ができました。古民家風カフェもそのような存在になると思います。市民の皆さんに行って、見て、使ってもらい、豊かな歴史・文化のまちであることを実感していただければと思います。市外や県外からもたくさん来ていただき、にぎわいをまちなかや郊外に広げていく新しい拠点にしていかなくてはなりません。

−−西階公園に多目的屋内施設が着工しました。

平時はスポーツの室内練習場として、また、保育園や幼稚園の運動会など、子供からお年寄りまで使っていただける施設になります。災害時には救援物資が集積したり、自衛隊が集結するなど、市民の命や暮らしを守るための拠点となります。
西階公園では野球場の再整備にも着手しています。アスリートタウンのバージョンアップに向け、その皮切りが多目的屋内施設となります。

−−デジタルを活用したさまざまな取り組みが行われています。

今年度は国の交付金を活用して四つのプロジェクトに取り組み、3月末までに全てが動き出します。オンデマンド型乗り合いタクシーは昨年11月、北浦町で運行開始しました。課題の救急搬送は大きく前進します。
国の交付金を活用した取り組み以外では、ロボットで稲作をするための拠点が延岡にでき、人手の確保など農業の課題解決に向けて取り組みが始まります。
デジタル化とは特別な世界の話ではなく、私たちが毎日直面している課題を解決するものです。多くの方々の安全安心につながるデジタル化を進めています。

−−環境省の「脱炭素先行地域」に選ばれ、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが一ケ岡エリアでスタートします。

災害時に停電しないよう通常は太陽光で発電して蓄電し、災害時に大手電力会社からの供給が途絶したとしても、蓄電した電気に切り替えるなど災害に強いまちづくりをしていくことになっています。脱炭素型の市営住宅も整備します。国から5年間で最大50億円応援していただけることになっています。
脱炭素のまちでなければ、企業から選ばれないという時代が訪れようとしています。企業から選ばれるまちになることで、地域経済の活性化にもつながります。

−−今年一年の抱負を。

昨年の台風14号で被災された皆さまにお見舞いを申し上げますとともに、復旧にご尽力いただいた方々に心から感謝を申し上げます。昨年のような被害が今後、起きないよう、対策が動き出しています。安全安心に暮らしていただけるような延岡づくりを進めていきます。
4月から、保育料や子供医療費の大幅な軽減に取り組みます。今年は子育て支援をより強力に実現する年になります。
また、人への投資、脱炭素のような環境への投資を進め、デジタル化などにより、市民の暮らしが充実していく一年にしたいと思います。

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