本紙掲載日:2023-01-11
(7面)

火にかけられる器など展示

虎彦サロンで個展を開いている「とみ徳」の冨岡さん

20日まで「とみ徳」展-虎彦サロン

 川南町在住の陶芸家、冨岡徳昭(やすあき)さん(54)=窯元・とみ徳=の個展が、延岡市幸町の虎彦サロン(風の菓子「虎彦」内)で開かれている。毎年この時期に企画しており、9回目となる今年は「陶器で調理」をテーマとして、じか火にかけられる器を中心に出品している。20日まで。

 粘土にペタライトという長石を混ぜることで、土鍋をはじめ、グラタン皿、茶葉やコーヒー豆を煎(い)ることができるミルクパン(小ぶりの鍋)など、急熱や急冷に耐えられる器を製作。このうち、「焼きリンゴ器」と名付けたふた付きの器は、リンゴ1個がちょうど収まるぐらいの大きさで、会場では「丸ごとトマトとブロッコリーの一人鍋」といった活用法も紹介している。

 他にもスープカップやコーヒーカップ、湯飲み、角皿、すり鉢など普段使いの食器や花器、小さな招き猫や灯籠、今年のえと「卯」の字のオブジェ、陶芸のパーツを組み込んだ木製の壁時計などを出品。陶製の髪留めやかんざし、ペンダント、カード立て、ピアス、ボタンなどかわいらしいアクセサリーや小物も並んでいる。

 なおも続くコロナ禍により、家庭内で生活する時間が多い中、「丁寧な生活を送れる手助けができれば」と冨岡さん。「どれも毎日使う物なので、実際に来ていただき、手触りや重さなどを、器に触れて感じてもらえれば」と呼び掛けている。3000~7000円の福袋もある。

 開場時間は平日午前9時~午後7時、日曜・祝日は午後5時まで。入場無料。

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