本紙掲載日:2023-01-14
(7面)

本田宗也氏(福岡)の雛人形展

22日まで、ギャラリーかわなか

◆華やかで優しい30点

 人形師・本田宗也(としや)氏=福岡市=の「創作雛(ひな)人形展」が、延岡市伊達町のギャラリーかわなか(川中啓二代表)で開かれている。22日まで。入場無料。

 本田氏は1959年福岡市生まれ。日本現代工芸美術展で会員記念賞(2001年)、本会員賞(11年)、改組新日展で特選(15年)を受賞。日展入選19回、日本現代工芸美術展入選12回(16年以降、無鑑査)、現代工芸九州会県知事賞5回など、高く評価されている。

 幼い頃から、博多人形の伝統工芸士だった父親の姿を見て育ち、同じ手法を用いながらも独創的な人形作りを追求。今回は、もうすぐ訪れる桃の節句に合わせたひな人形を中心に、端午の節句に向けた童武者や厄よけ・守り神の「鍾馗(しょうき)」、えとのウサギなど、約30点余りの作品を展示・販売している。

 素焼きした人形に顔料や金箔(きんぱく)で絵付けした作品は、どれも緻密かつ華やかながら落ち着いた色合いで、一つ一つ手作りされた装飾品の細やかさも見る者を驚かせる。

 ギャラリーかわなかでの作品展は3年ぶりだが、16回目と恒例化しており、自分用にひな人形を購入する女性客や、本田氏の作品を収集している根強いファンも多いという。川中代表は「派手すぎず目に優しく、癒やしを与えてくれる人形たちをぜひ、この機会にご高覧ください」と呼び掛けている。

 営業時間は午前10時~午後6時で、19日は店休日。問い合わせはギャラリーかわなか(電話延岡32・4036)まで。

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