本紙掲載日:2023-01-17
(1面)

イオノプシジウム見頃

日差しにぬくもり

◆延岡植物園・小さい春み〜つけた

 県北地方のけさの最低気温はほぼ平年並みで、山沿いを中心に寒の内らしい冷え込みとなった。

 日中は日差しにぬくもりを感じる中、延岡市天下町の延岡植物園では園芸種のイオノプシジウムが見頃を迎えている。

 アブラナ科の一年草で和名は「ヒメムラサキハナナ」。園路下のちょっと目立たない場所に群生し、薄紫色をした小さな十字の花をいっぱい咲かせている。

 園内の斜面ではヒガンバナ科のスイセンが咲き始めた。葉の先に白い花をつけ、内側には濃い黄色をした杯状の「副花冠」がある。例年より開花が遅れており、見頃まではもう少しというところか。

 花壇の周囲で赤紫色の花を咲かせているのはホトケノザ(シソ科)。春の七草に数えられるホトケノザ(キク科のコオニタビラコ)とは別種。

 葉の形が仏さまの台座(蓮座)のように見えるのが由来とされ、葉が段状に付くところから「サンガイクサ」という別名もある。これから数が増え、足元から春の訪れを告げる。

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