本紙掲載日:2023-01-18
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自転車に乗るならヘルメットを

道交法改正−全世代に着用義務

 自転車乗車時はすべての年代でヘルメット着用が4月の道交法改正で努力義務となる。従来は13歳未満に対して努力義務としてきたが、大幅に拡大されることになった。

 警察庁によると、一昨年までの過去5年間に自転車事故で亡くなった人は2145人。その約6割を占める1237人が、頭部の損傷で亡くなった。ヘルメットを着用していなかった人は、着用していた人に比べて、致死率が2・2倍と多かった。

 このため、同庁は、さまざまな啓発活動を通して、頭部を守るヘルメットの重要性を訴えてきた。

 自転車ヘルメット委員会が2020年に実施した全国調査によると、ヘルメットの着用率は、全国平均11・2%。すでに着用が努力義務化されている13歳未満の着用率は63・1%だった。今後、いかに着用率を高めていくかが課題となっている。

 延岡警察署、佐藤康広交通課長は「自転車は車両。乗る以上は責任が伴う」と強調。「ヘルメットが、荷物として邪魔になるなど、不満の声もあると思うが、皆さんの命を守るための大事な改正。ご理解をお願いしたい」と着用を呼び掛けている。

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