本紙掲載日:2023-01-21
(1面)

春びな−鑑別と出荷作業が最盛期

瞬時に雌雄をより分ける鑑別師(19日、日向市財光寺)

日向市財光寺のアミューズ

 採卵用のひよこを生産する日向市財光寺のアミューズ(赤木八寿夫社長)は、年明けに生まれた「春びな」の鑑別と出荷作業が最盛期を迎えている。

 同社は、欧米から仕入れた3種類の親鳥から卵を取り、同社工場内にある平岩孵卵(ふらん)場で約3週間かけてふ化させる。このうち、1月に生まれたひよこを「春びな」と呼んでいる。

 場内では、全日本初生雛(しょせいびな)鑑別師協会から派遣された鑑別師5人が作業。円形のベルトコンベヤーの周りに座り、羽の生え方などから、ふ化したばかりの「初生ひな」の雌雄を手際よく瞬時により分ける。1人が1時間当たり約1500羽を判別し、採卵鶏となる雌だけを養鶏場に出荷する。

 同社では九州全域のほか、山口、島根、岡山などの養鶏場に年間約400万羽を出荷。ひよこはふ化後、約4カ月で卵を産み始めるという。同社は「鳥インフルエンザなどの影響もあり、卵の価格が高騰している。ひよこの増産に努め、価格の安定に貢献したい」と話した。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/