山本さん（元日向市長）自伝まとめる

卒寿記念し「為せば成る―」

　元日向市長の山本孫春さん（９０）＝同市塩見＝はこのほど、卒寿を記念した自伝「為（な）せば成る我が人生この一念」（Ａ５判、１３２ページ、叙勲新聞編集部発行）をまとめた。

　生い立ち〜大家族の中で〜▽戦時下での小・中学校時代〜大胆な行動も失態も〜▽混迷の中に光明〜高校そして大学へ〜など全１１章で構成。

　第７章「地域のため誠心誠意」では日向市議会議員、県議会議員、日向市長としてまい進した４１年間の政治活動を振り返り、第９章「落選、政界からの引退を決意」では「どんな理由があろうと負けは負け」「我ながらよく頑張ってここまでやってきた」などと当時の心境をつづっている。

　また、第１０章「家族への感謝」では、妻・美千代さんをはじめ、両親や子どもたちへの思いを記している。夕刊デイリー新聞「デイリーサロン」欄への投稿記事なども掲載されている。

　山本さんは後書きで「よく『もう一度生まれ変わったら、政治の世界で生きていきたいですか』と聞かれます。私は迷わず『はい』と即答します。なぜならば、世のため他人のために尽くせるほど幸せな人生はないことを誰よりも味わってきましたから」と締めくくっている。