本紙掲載日:2023-01-24
(3面)

九保大が消防防災訓練

水消火器による訓練を体験する九州保健福祉大学(同大学グラウンド)

講義中の地震を想定、学生職員対象に実施

 延岡市吉野町の九州保健福祉大学(兒玉修学長)はこのほど、全学部の学生と職員を対象に消防・防災訓練を実施した。約900人が参加、負傷者の搬送や避難訓練を体験した。

 講義中に日向灘沖を震源とする大地震が発生し、4学部で建物が損壊するなどして学生が負傷、校内数カ所でも火災が発生した−との想定で実施した。

 地震発生を知らせる館内放送を聞いた学生と職員はその場にしゃがみ込み、頭をバッグなどで保護。揺れの収まりが確認できた後、自衛消防組織学生支援隊の誘導に従って同大学のグラウンドに集合した。兒玉学長が「どれだけ多くの学生や職員がいるのか確認してほしい。安全で確実に避難できることが大切」と呼び掛けた。

 この後、1年生を対象にした消防訓練が行われた。各学科から選ばれた代表の学生は「火事だー!」と大声で周囲に呼び掛けた後、水の入った消火器を持って炎に見立てたパネルに当てた。

 生命医科学部1年生の深田鈴花さん(19)は「他の人にも避難を呼び掛けたり、率先して消火活動をしたい」と話した。

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