本紙掲載日:2023-01-24
(7面)

分かりやすく思い伝えるには

生徒会役員対象にリーダー研修会−延岡中

 延岡市立延岡中学校(粟田茂樹校長、292人)で18日、むかばき青少年自然の家による生徒会役員対象の出前講座があった。17人がゲームを通し、コミュニケーションの必要性を体感した。

 生徒会活動を活性化させようと「リーダー研修会」として実施。コロナ禍もあって役員同士のコミュニケーションの機会も減っていることから、「コミュニケーション」をテーマとし、同自然の家職員の久保寛人さん(33)と同校卒業生で元生徒会長でもある土井貴博さん(24)が講師を務めた。

 研修会では5、6人のグループを三つ作り、メンバーと協力し合いゴールを目指す、複数の「イニシアチブ(問題解決)ゲーム」に挑戦した。

 誰一人フラフープから人さし指が離れることなく、フラフープを地面まで運ぶ「フープダウン」は、まずはコミュニケーションなしで取り組んだ。声が出せない中、なかなか地面に近づかない展開に苦笑。思わずジェスチャーが飛び出すと、久保さんは「ジェスチャーもコミュニケーションだよ」と指摘した。

 続いてコミュニケーションありで挑戦。「もっと下げて」「ゆっくり」などの声が飛び交い、すべてが時間内にゴールした。「隣の人が何を考えているか分からなかった」「何も話せなくて焦ったが、話すことができると情報が分かり冷静に対応できた」など感想。土井さんは「コミュニケーションの第一歩は自分が思っていることを発信すること」と話した。

 1分間に流れる15種類の音を何の音かを当てる「音の1分間」▽絵描き担当者に言葉のみで絵を伝える「人間コピー」―にも挑戦。終了後には別のグループのメンバーに、「どう言えば伝わったのか」などと質問する姿も見られた。

 生徒会副会長の白石虎輝さん(14)は「仲間の表現や表情から、こうした方がいいなどと気付くことができた」、会計の長谷美紀さん(14)は「ジェスチャーや例を出すなど、相手に伝わるように話したいと思った」と話し、「楽しかった。活動に生かしたい」と声をそろえた。

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