本紙掲載日:2023-01-25
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県北、厳しい冷え込み

山沿いは積雪、滝が凍る

 日本列島は25日、強い冬型の気圧配置の影響で日本海側を中心に雪が降り、県内も24日午後から25日午前にかけて厳しい冷え込みが続いた。24日は強風も吹き荒れ、西臼杵地方は積雪、平野部でも風花が舞った。九州管内の高速道など通行止めが相次ぎ、延岡発着の高速バスは運休、空や鉄路などでダイヤが乱れた。

 高千穂町は山沿いなどで積雪。河内や五ケ所では家の屋根や芝生が白く染まり、凍った路面を滑らないように踏みしめて歩く通行人や徐行する車が多く見られた。

 下野のトンネルの駅にある天孫降臨の滝(落差約10メートル)は約9割が凍結。熊埜御堂朗店長(62)は「立派に凍ってくれましたが、きのうからの強風でのぼり旗が破損したため、現在は道路側のみ外しています。熊本や大分からお見えになるお客さまへの影響も心配です」と話していた。

 日之影町は、うっすらと雪が積もっている田畑や水たまりが凍っている場所もあり、八戸地区の八戸観音滝(落差約41メートル)へ向かう遊歩道では草のように成長した霜柱が見られた。

 五ケ瀬町鞍岡地区は24日、白滝(落差約60メートル)が猛雪に閉ざされ、純白に染まった山道では樹氷が見られた。ハイランドスキー場の麓に位置する本屋敷・波帰線では風に舞った雪が視界を狭め、軒先につららが下がっている家も多かった。

 高千穂警察署によると、25日午前11時30分現在、管内で寒波関連の事故などは起こっておらず、引き続き注意を呼び掛けている。


◆池に1センチほどの氷−延岡植物園

 25日の県北地方は、五ケ瀬町鞍岡で氷点下9・3度を観測するなど各地で平年を4・9〜6・7度下回る厳しい冷え込みとなった。
延岡市の平野部で雪は見られなかったが、田畑に高さ3〜4センチの霜柱が立ち、池や水たまりには厚い氷が張った。

 同市天下町の延岡植物園にある池は、1センチほどの厚みで張った氷が落ち葉を閉じ込め、わずかに残った水場にはカワラヒワなどの野鳥が群れていた。

【25日の最低気温】鞍岡=氷点下9・3度▽神門=同8・6度▽高千穂=同6・7度▽延岡=同4・4度▽古江=同3・8度▽日向=同3・4度

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