本紙掲載日:2023-01-25
(7面)

土産、縁起物に「開運茶」

高千穂神社で献茶祭

 JA高千穂地区(佐藤友則組合長)はこのほど、管内で生産した茶葉を縁起物として販売する「高千穂開運茶」を制作した。特色ある土産茶としてPRし、西臼杵郡に根付く釜炒(い)り茶文化や観光振興に役立てる狙い。初の献茶祭が19日に高千穂神社(後藤俊彦宮司)であり、関係者ら6人が幸先の良いスタートを願った。

 開運茶は、釜炒りの風味に豆のような甘い香りが膨らむ「釜炒り(品種やまなみ)」、熟れたユズと釜炒りの香りのハーモニーが楽しめる「ゆず釜炒り(やぶきた)」、昨年の日本茶アワードで準大賞を受賞した「烏龍(ウーロン)茶(たかちほ)」など全8種。種類によって茶葉とティーバッグがあり、外装に神楽の彫(え)り物をイメージしたデザインをプリントすることで〃お守り感〃を演出している。

 高級感あふれる朱色の化粧箱に5種がランダムに封入されており、価格は税込み2千円。ウェブサイト「JAタウン」で購入できるほか、今後は町内の道の駅などでも取り扱う予定という。

 神事では商品、神具に盛った茶葉、煮出したお茶を神前に祭り、後藤宮司が祝詞を奏上。神職が「豊栄の舞」を奉納した後、参列者が一人ずつ玉串をささげた。

 同JA農産部直販担当の谷川真健さん(32)は「釜炒り茶は全国の緑茶生産量のうち0・3%以下と希少性が高く、残していくべき文化だと思っている。最近は観光客が戻りつつあるという話も聞くので、多くの方に釜炒りの良さを感じていただきたい」と話した。

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