本紙掲載日:2023-01-26
(3面)

8カ所を点検−日向市消防本部

文化財を巡察する署員(上)。消火訓練も行った

26日は文化財防火デー

◆重要伝統的建造物群保存地区・美々津町では訓練

 26日からの文化財防火デーを前に日向市消防本部(松木嚴生消防長)は24、25日、門川町と日向市内の文化財に関連する8カ所を巡察した。

 門川町では永願寺奥ノ院など2カ所、日向市内では細島の関本勘兵衛家住宅や東郷町の若山牧水生家など6カ所を回り、消防用設備の設置状況や維持管理方法などをチェックした。

 美々津町の重要伝統的建造物群保存地区では消火訓練もあり、地域住民や「美々津の歴史的町並みを守る会」(米原康夫会長)ら10人が参加した。

 予防課の浅利信博課長補佐は、出火を発見した際は「初期消火」「119番通報」「避難、誘導」が三原則であるとし、「初期消火を行うが、炎の高さが自分の背丈を超えた場合は無理をせず避難してほしい」と伝えた。

 その上で、水消火器を使って訓練を実施。参加者は「下から掃くように」「水は火ではなく燃焼物にかけて」などのアドバイスを受けながら真剣な表情で取り組んでいた。

 米原会長は「訓練をしておかないといざという時動けない。日ごろから備えたい」と話した。

 消防によると今回の巡察では、各施設おおむね異常はなかったが、誘導灯の電源不良があったほか、防火管理者の選任がなされていない施設があったという。

 文化財防火デーは、1949年1月26日、奈良県斑鳩町の法隆寺の金堂が炎上し焼損したことがきっかけで制定された。

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