本紙掲載日:2023-01-30
(3面)

本光寺で立春水行祭

寒空の下、水行を行う僧侶(29日、日向市財光寺の本光寺)

頭から冷水、コロナ収束願う−日向市財光寺

 日向市財光寺の本光寺(吉田年生住職)で29日、「立春水行祭」があった。締め込み姿の荒行僧と一般参加者が、頭から威勢良く冷水を浴びる水行を行った。

 同水行祭は、今年で8回目。水行のほか、厄よけ祈願、福豆まきなどもあり、3年ぶりの通常開催となった。併せて、新型コロナ感染症による物故者、鳥インフルエンザで殺処分された家畜の供養も行った。

 この日は、午前6時の気温がマイナス3度。早朝から寒風が吹く厳しい寒さだったが、午前10時の開式時間に合わせて県内外から多くの参拝者が訪れた。

 水行では、檀(だん)信徒らが「南無妙法蓮華経」と唱える中、同寺の吉良貴徳副住職をはじめ、千葉県の中山法華経寺で大荒行を達成した8人の僧侶が境内に設置された水槽の周りに並んだ。吉良副住職らはお経を唱えながら、勢いよく頭からかぶって身を清めた。

 続いて、一般参加者が挑戦。「ヨッシャー」と大きな掛け声を上げながら一斉に冷水を浴びると、詰め掛けた参拝者からは大きな拍手が送られていた。

 吉良副住職は「水行には、他人のために身を清めるという意味もある。他人のためにという気持ちの輪が広がってもらえれば」。今回の水行が7回目の参加という渋谷辰徳さん(38)=財光寺=は「身を引き締めるために毎年参加している。新型コロナの早期収束を願った。早く日常が戻ってほしい」と話した。

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