本紙掲載日:2023-01-31
(7面)

息合わせ、稽古の成果発表

子供教室合同発表会−延岡日本舞踊協会が初開催

 延岡日本舞踊協会(花柳慶次松会長)の子供教室合同発表会は29日、延岡総合文化センター小ホールであった。同協会がひなたの文化活動推進事業の助成を受けて初めて企画。本格的な化粧に着物姿の子どもたちが、稽古の成果を披露した。

 協会は伝統文化の継承、発展を目的に、長く「伝統文化親子教室」事業や、小規模校で開講されている「放課後子ども教室」で指導を続け、礼儀作法から教えてきた。

 今回、学校同士が親睦を図ることや、舞台で踊る緊張感を味わい、伝統文化の思い出をつくることを目的に、本格的な舞台での発表会を計画した。

 舞台は会員14人による「花と柳」で幕開き。伝統文化親子教室事業で夏休みに日本舞踊に触れた子ども、放課後子ども教室で教わった子ども計31人が、4〜6人ずつ舞台に上がり、1曲ずつ、計6曲を披露した。

 このうち夏休み子ども教室の参加者による「さくらさくら」では、白粉で別人になった6歳〜小学2年生の5人が勢いよく舞台に登場すると、立ち見が出るほど満席だった会場から歓声が上がった。子どもたちは手に持った桜の飾りを揺らしながら、桜のにおいが漂う様子などを丁寧に表現。そのほほ笑ましい姿に、観客から大きな拍手が送られた。

 放課後子ども教室で教わった港小の3〜6年生4人は、鉢巻き姿で「餅づくし」を、掛け声も入れながら息ぴったり、りりしく踊り、他の演目とはひと味違ったリズミカルな動きで楽しませた。

 日本舞踊は踊り手の表現だけでなく、大道具や照明、音声なども加わることで成り立つ「総合芸術」で、音声や照明などによってガラリと変わる雰囲気を、花柳会長らが実演する時間もあった。第2部は会員8人による演目の発表があり、観客を楽しませた。

 花柳会長は「たくさんの方々のお力が詰まってきょうを迎えられたこと、思い出とともに忘れずにいてほしい。学び、身に付けた宝物を誇りにして」と子どもたちに呼び掛け、関係者に感謝した。

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