本紙掲載日:2023-02-02
(6面)

忠臣ベスト3に内藤家長

右は、延岡城・内藤記念博物館で展示中の「徳川十六将図」。下から2段目の左から2人目が家長。下は、秀吉から拝領したと伝わる鉄砲の袋。これに「五七の桐(ごしちのきり)」の紋が入っていたことから、内藤家は「下がり藤」の他に、「五七の桐」も家紋とした。左は、家康の落とし子という説がある政長

徳川家臣団最強ランキング

 1月20日に発行された週刊朝日ムック「歴史道」第25号の別冊付録「徳川家臣団最強ランキング」で、旧延岡藩主内藤家の第3代当主家長が、「命を賭して仕えた忠臣ベスト10」の第3位に選ばれた。

 家長は1600(慶長5)年、関ケ原の戦いの前哨戦となった伏見城の戦いで、鳥居元忠の下、副将を務めた。西軍(豊臣方)を足止めするため、討ち死に覚悟で籠城し奮戦。次子元長もろとも猛火に飛び込んで果てた。延岡市天神小路の亀井神社には、家長・元長父子の武勇をたたえる石碑がある。

 年明けから始まったNHK大河ドラマ「どうする家康」では、元忠を音尾琢真さん、元忠の父忠吉をイッセー尾形さんが演じているが、家長は登場していないもよう。

 家長は、騎射(馬上から弓を射る)の名手だった。豊臣秀吉からは「その容貌、将帥(しょうすい)の器にあたれり」と称賛され、鉄砲30丁を与えられた。長子の政長は家康の落とし子だといううわさがある−と、エピソードは豊富。

 ちなみに同ランキングの第2位は元忠。第1位には、三河一向一揆の際、信仰よりも主従関係を優先して家康を助けた天野康景(やすかげ)が選ばれた。

◆家長関連の品を展示中

 付録の冊子に掲載された家長の肖像画は、延岡市の延岡城・内藤記念博物館が提供した。

 同博物館の平常展示室では現在、家長ら16人の家臣が描かれた「徳川十六将図」と、秀吉から拝領したと伝わる鉄砲の袋「猩々緋(しょうじょうひ)羅紗地(らしゃじ)桐紋(きりもん)鉄砲袋」を展示している。観覧無料。

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