本紙掲載日:2023-02-03
(2面)

人と動物・共存社会実現へ

慰犬魂碑に献花する参列者(1日、門川町加草の県日向動物保護管理所)

動物保護管理所−処分の犬猫を慰霊

 命を失った犬や猫の冥福を祈る動物慰霊祭が1日、門川町加草の県日向動物保護管理所であった。日向、延岡、高千穂、高鍋の各保健所や関係市町村(3市10町2村)、獣医師会、動物愛護指導員ら関係者約50人が参列し、人と動物が共存できる社会の実現へ向けて決意を新たにした。

 亡くなった動物へ黙とうをささげた後、日向保健所の鮫島祐子所長が慰霊の言葉。2022年度(12月末現在)は同管理所で犬16匹、猫43匹が処分されたとし、「命を全うできるよう最後まで愛情を持って飼い続ける覚悟を持ち、地域に受け入れられるようにする必要がある。動物の愛護と適正使用の一層の普及啓発をここに誓う」と述べ、参列者が慰犬魂碑に一人ずつ献花し、手を合わせた。

 参列者を代表して日向保健所動物愛護指導員の飯干譲次さんが「動物と人が真に共生できる社会の実現に向けて、動物の命を尊重する考え方の醸成や飼い主としての責任ある態度を啓発、教育するなど関係者が一体となって取り組んでいく。新しい飼い主への譲渡や地域猫活動の推進に努め行き場のない動物が一匹でも救われるよう努力する」などと宣言した。

 慰霊祭は年に1回、合同で実施されていたが、コロナ禍の影響で2018年度以降は規模縮小されていた。合同で営まれたのは4年ぶりという。

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