本紙掲載日:2023-02-06
(7面)

海事産業の重要性学ぶ

細島小5年生を対象に行われたRORO船「HAKKOひなた」の見学会
船の説明を受ける児童

RORO船に乗船、見学−日向・細島小

 海運や港湾など海事産業の重要性、魅力を伝えようと、九州運輸局宮崎運輸支局は1月26日、日向市船場町の細島港工業港でRORO船「HAKKOひなた」の見学会を開いた。市立細島小学校の5年生が乗船し、RORO船の機能や船内構造などを学んだ。

 同見学会は、暮らしや経済を支える重要な基盤である海事産業に親しんでもらい、将来の人材確保につなげる次世代人材育成事業の一環。RORO船は、主に大量のトレーラー、トラックの貨物部分であるシャシーのみを輸送する貨物船。物流業界の2024年問題を解決するモーダルシフト船としても期待が高まっている。

 この日は児童17人が参加。船内のデッキ、操舵(そうだ)室、客室などを見て回り、同船を運行する八興運輸の社員からそれぞれの役割などについて話を聞いた。

 このうち、操舵室では、船の操縦ハンドルや運航ルート、エンジン、計器類などの説明があり、児童は驚きの声を上げながら熱心に耳を傾けていた。

 質問コーナーもあり、児童からは「どうやって給油するんですか」「何台積めますか」などと次々と手が挙がり、同社の社員は「大阪で燃料を積んだ小船から給油します」「トレーラー70台、乗用車100台の最大170台を積むことができます」などと答えていた。

 見学会を終えて金丸蒼空さん(10)は「初めて乗った。たくさんのトラックが積めることなど勉強になった」と感想。

 同支局の金光満和次長は「子どもたちに海事産業への理解を深めてもらい、このような職業があるということを知ってもらえれば」と話した。

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