本紙掲載日:2023-02-07
(3面)

甲斐さんが製作、彫り物風の切り絵

延岡警察署の正面玄関に飾られた彫り物風の切り絵と、制作した甲斐巡査部長

延岡署正面玄関に登場

 高千穂町の夜神楽の神庭に飾られる彫り物(えりもの)風の切り絵が、延岡警察署(黒瀬信太郎署長)=延岡市愛宕町=の正面玄関に登場した。同署留置管理課、甲斐行顕巡査部長(39)が制作したもの。

 いずれも白と赤を基調とし「延」「岡」「警」「察」「署」の5文字を切り取った作品。延岡を象徴する、城山のヤブツバキやコノハナロードの菜の花、河津桜などの意匠が組み込まれている。

 甲斐巡査部長が彫り物制作を始めたのは、高千穂町の河内駐在所に勤務していた4年前。「地域の伝統文化、行事にも積極的に飛び込んでみよう」と夜神楽の準備に参加し、見よう見まねでペーパーナイフを手に取った。工作が好きだったわけではなかったが、紙を後から付け加えることなく、一枚から〃ひとつなぎ〃で制作する彫り物の魅力にはまり、すぐに趣味の一つに。以降、独学で制作を重ねてきた。

 今回は、延岡署の黒瀬署長から直接依頼を受けて制作を開始。作品を公に披露するのは初めてで「最初はどんな作品にしようか悩んだが、延岡の魅力を詰め込んだものにしようと、花の柄など和む要素も入れたので、来署された際の話のきっかけにしてもらえればうれしい」。

 現在も、地域の活動に通うなど、高千穂時代の親交は続いている。「彫り物だけに〃ひとつなぎ〃で、縁をつなげていきたい」と頬を緩める。

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