本紙掲載日:2023-02-08
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高千穂町「冬の花の日」−8日

「高千穂町冬の花の日」に届いたラナンキュラスの花束(夕刊デイリー新聞社)

町内外21事業所に特産の花

◆ラナンキュラスとスイートピー

 高千穂町が制定している「冬の花の日」に合わせて、町花の日推進会議(会長・甲斐宗之町長)は8日、県北の21事業所に町特産のラナンキュラスとスイートピーの花束を贈った。

 同町は町内で生産され、県内外に出荷している花を地元の人にも広く知ってもらおうと、1991年に8月7日を「町花の日」、2014年に2月8日を冬の花の日に制定。毎年それぞれの花の日に、町内外の事業所へ花を届けており、夏にはホオズキを贈っている。

 町内では準高冷地の気候を生かして1960年代中ごろから、高品質の夏秋キクを生産・出荷して市場評価を獲得。現在は夏秋キクに加え、ホオズキ、リンドウ、冬場にはラナンキュラスやスイートピーなど、1年を通した花の供給産地として町の基幹産業になっている。

 このうちラナンキュラスは、宮崎県が長野、香川県に並ぶ三大産地の一つに数えられ、西臼杵郡内は21戸(うち町内10戸)で約90種類を栽培する県内一の生産量でけん引。昨年11月から出荷が始まった今期は品質、出荷量とも好調で大阪や東京、福岡の市場とも高値で取引されており、今後は九州、県内の出荷も増えて、郡内だけで約100万本の出荷を見込む。

 スイートピーも郡内7戸(うち町内5戸)が栽培し、今期は台風14号の影響で出だしこそ伸び悩んだが、徐々に出荷量も増える見込みで、現在は高値での取引を継続。2割程度が米国に輸出されており、さらなる需要拡大が期待されている。

 なお、高千穂町花の日推進会議では、例年の花の日には町長自ら夕刊デイリー新聞社などの贈呈先を訪問して花束を届けているが、今回は新型コロナウイルスの感染状況に配慮し、郵送に代えて実施。「本町の冬の花を飾っていただき、職場内外の癒やしの話題となれば幸いです」と話している。

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