本紙掲載日:2023-02-08
3面

「せき、痰」「嗅覚・味覚障害」

つらいコロナ後遺症、県が調査

 県は6日、新型コロナ感染症における後遺症の実態把握調査の結果を発表した。後遺症の症状が4週間以上続いている、または続いていた10歳未満〜70代の69人のうち、47人が1、2カ月続いているなどと回答した。

 調査は、後遺症診療協力の県内85医療機関で昨年9月1日〜12月31日に実施。また、県ホームページ上で昨年9月22日〜今年1月31日に県民アンケートを行った。

 協力医療機関の診療件数は昨年9月248件、同10月132件、同11月88件、12月132件。後遺症診療の紹介を同9月に県のホームページで開始したこともあり、一定の受診者数があった。

 その患者が最も強く訴えた症状は、,擦、痰(たん)243件嗅覚障害・味覚障害110件7饌奸覆韻鵑燭ぁ亡供θ莽感・筋力低下80件ぢ切れ・動悸(どうき)39件ゾ児科・脳神経外科関連症状22件集中力低下・抑うつ21件脱毛・その他皮膚症状19件頭痛17件腹痛・下痢15件不眠・睡眠障害13件−の順で、ほかに関節痛・筋肉痛8件、記憶障害8件、胸痛5件。

 県民アンケートの回答は1月末の時点で69人からあり、内訳は男性20人、女性48人、非回答1人で、30〜50代の回答者が約75%を占めた。

 発症した症状(複数回答)で最多だったのは「せきと痰」で、「倦怠感・疲労感・筋力低下」「息切れ・動悸」「頭痛」と続いた。

 また、最もつらいと感じた症状は、「せき・痰」「倦怠感・疲労感・筋力低下」「脱毛・その他皮膚症状」の順だった。

 1人に発現した症状の数は、2〜4症状が54%と最も多く、次いで1症状が31%、5症状以上が15%。社会生活への影響については、後遺症を理由に学校や会社を休んだことはないとの回答が47人(76%)、休んだが13人(21%)、理解が得られず休めなかったが2人(3%)あった。

 このほか、ワクチン接種回数が多いほど、後遺症の継続期間が短い傾向があることなども分かった。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/