本紙掲載日:2023-02-09
(2面)

新商品、仕上がり具合は?

高千穂まちづくり公社−販売に向け試食会

◆和紅茶ソフトクリーム

 高千穂町が出資する地域商社「高千穂まちづくり公社」(社長・甲斐宗之町長)は3日、同町三田井で運営する高千穂がまだせ市場の直売所「鬼八の蔵」で販売を計画している新商品「和紅茶ソフトクリーム」の試食会を社内で開いた。開発関係者や県立高千穂高校の生徒ら約35人が味わい、より完成度の高い商品にするべく意見を交わした。

 同公社は、町が100%出資して設立した地域商社。「直売所や道の駅の集客に欠かせないもの」としてソフトクリームを挙げ、季節の特産品を活用したオリジナル商品の開発に力を入れている。試食会は、第三者による開発商品の評価に加え、今後の展開や派生商品のヒントなどを得るために開催された。

 和紅茶ソフトクリームは九州初の試み。第69回全国茶品評会で農林水産大臣賞を受賞するなど、多数の実績を持つ甲斐製茶園(同町上野、甲斐雅也代表)の紅茶をふんだんに使い、香り、味、色合いを上品にまとめた。

 開発は主に、素材を生かしたスイーツで人気を博すシーアンドジ(都城市、藤原傅枝代表)が手掛け、容器などに描かれるロゴマークも刷新。諸塚村を拠点に活動するデザイナーの甲斐昭兵さんが、「高千穂」の文字と天孫降臨伝説をモチーフに制作したという。

 この日は、それぞれの開発担当者の説明を聞きながら試食。参加者は、仕上がり具合を確認しながら、味や舌触りなどの感想、提供方法に関する意見をざっくばらんに出し合った。

 道の駅高千穂の後藤徳雄館長(62)は「紅茶の香りが良くておいしかった。甲斐製茶園さんをはじめ、開発に携わった方々の努力のたまものだと思います」とにっこり。

 今後、販売開始時期や価格などについて詰めていく予定で、同公社物産事業部の横川眞紀部長は「これからも生産者と連携し、高千穂町の顔になるような商品開発に努めていきたい」と話した。

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