本紙掲載日:2023-02-09
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県内WBC効果で活気

県北の宿泊施設−4月以降は不安ながらコロナ禍前の動きに

◆マラソンなどで週末中心に満室状態

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表が強化合宿を実施する宮崎市を中心に宿不足が叫ばれる中、延岡市など県北のホテルや旅館にも次々と宿泊予約が舞い込み活気づいている。

 県ホテル旅館生活衛生同業組合延岡支部(山田圭吾支部長、17施設)によると、延岡市内の宿泊施設は12日に開催される延岡西日本マラソンや、26日の天下一のべおか中学駅伝大会関係者の受け入れをはじめ、すでに今月は週末を中心に「どこも満室状態」だという。

 新型コロナの感染状況が落ち着き、さまざまな制限が緩和されたことに伴い企業の出張、国の全国旅行支援利用者も回復。延岡に宿泊してプロ野球やサッカーJリーグのスポーツキャンプ開催地まで足を延ばす旅行者も多く、大学受験者の宿泊予約も入るなど、宮崎市内の宿泊が過密になった影響も受けているようだ。

 このうち、エンシティホテル延岡(延岡市紺屋町)は、市内で合宿しているスポーツチーム選手・関係者の宿泊所となっていることもあって、WBC宮崎キャンプの影響は特段ないというが、担当者は客足について「コロナ禍前の動きが戻ってきている」と回復の堅調さに手応えを語った。

 ホテル旅館組合延岡支部によると、市内宿泊施設の宿泊予約は3月にかけても混み合っているという。一方、全国旅行支援は現時点では3月末に終了し、「県北はインバウンド(外国人旅行客)もほとんど回復していない」(延岡市内のホテル)ため、4月以降の客足を不安視する声は多い。

 このため、各宿泊施設とも新型コロナの「5類」移行(5月8日から)を待ち望んでおり、「いち早くコロナ前の状況に戻れるよう、さまざまなイベントや社会生活が元通りになれば」と、行政の後押しにも期待している。

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