本紙掲載日:2023-02-13
(3面)

星雲高で土俵開き

琴恵光、小中学生を指導

◆四股など基本、ぶつかり稽古も

 相撲に励む県北の小中学生約35人を対象にした相撲教室があり、琴恵光関と付き人の琴大進さん、星雲高校相撲部の加藤順也顧問が、相撲の基本などを指導した。小林西高校の相撲部がボランティアとして参加。延岡市出身の下田大樹主将(2年)と2人の部員が運営を手伝った。

 琴恵光関は、基本である四股の踏み方から説明。「両足を肩幅に広げて脚をゆっくり持ち上げ、下ろす時はしっかり踏み込むイメージで。下ろした時におなかに力を入れると、さらに力が入ります」「バランスが崩れる時は、ひざに手を添えると、バランスが取れるようになります」と何度も繰り返して見せた。

 すり足は「四股と同じように肩幅に足を開き、しっかり足の指に力を入れて、ひざを曲げて進むのがすり足。前を向いて腰を落として、ひざの高さが変わらないようにキープしたまま、足をすっていきます」と説明。

 2人が胸を貸したぶつかり稽古ではこわごわとぶつかる子もいたが、普段から相撲に打ち込んでいる子は堂々と正面からぶつかっていた。

 最後は取組もあり、2〜4人がかりで一斉に挑戦した。

 最後に鈴木幸樹さん(東海東小6年)が代表してお礼を述べると、琴恵光関は「このことを友だちに話してもらって、宮崎から力士が増えることを願っています。自分たちも頑張りますので、応援してください」と答えた。

 関取に胸を借りるという貴重な体験に堀瑠琉華さん(高千穂小3)は「バンって何回も当たったけど動かなかった。サッカーが好きだけど、相撲が体験できるなら参加してみたいと思った。めちゃ楽しかった」。

 鈴木翔樹さん(東海東小5)は「体が硬くて強かった。投げられた時、力の強さを感じた。受けるのもうまかったし、当たりやすいように胸を出してくれました。勉強になりました」と振り返っていた。

◆琴恵光関インタビュー

子どもたちに興味を持ってほしい

大阪場所・万全な状態で挑みたい

土俵開きに参加した琴恵光関へのインタビューは次の通り。

−−相撲場を見た感想を。

この敷地内に相撲場ができることで、子どもたちに相撲を身近に感じてもらえるので、興味を持ってもらえるのかなと思います。相撲には楽しさや競技の分かりやすさもあると思うので、そこをしっかり見てもらい、少しでも興味を持ってもらえるように頑張りたい。昨年、九州場所後に帰省して以来ですが、懐かしさもあるし、やはり故郷は落ち着きます。

−−相撲教室で地元の子どもたちと触れ合いました。

自分たちも子どもたちからパワーを頂きます。自分たちもしっかり、それを子どもたちに返せるよう、この教室で何か一つでも得られるようなものにしたい。土俵が身近に感じられる場所というのはなかなかないと思うので、これをきっかけに相撲人口が増えることを願っています。

−−厳しい成績が続いています。

もったいない負け方が多かったので、そこを見直すこと。自分の持ち味であるスピード感や力強さにもっと磨きを掛けて、来場所以降は、皆さまに良い報告ができるよう精進します。しっかり自分と向き合って準備を調え、自分の力がすべて出せるような土俵にしたいと思っています。一つ一つのこと、日々の生活もそうですが、それを意識して頑張っていきたい。

−−体調はどうですか。

悪い所もなく、しっかり関取衆とも稽古ができています。このまま、万全な状態で大阪場所に挑めるように頑張っていきます。

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