本紙掲載日:2023-02-13
(3面)

3年ぶり大きな拍手

延岡西日本マラソン−沿道、プラザに多くの人

◆福村大会副委員長・最高の条件でできた

 日向路にマラソンが帰ってきた―。新型コロナ禍により、3年ぶりの開催となった第61回延岡西日本マラソン。延岡市役所周辺やコース沿道には朝早くから、待ちに待ったファンや、選手のチーム関係者、家族らの姿が。レースは村山謙太選手ら地元旭化成勢が盛り上げ、延岡市出身の佐藤航希選手(早稲田大)の逆転優勝で、マラソンプラザや沿道は大きな拍手に包まれた。

 比較的風のない午前開催とするため、3年前の前回大会からスタート時間を3時間30分繰り上げた。朝から市役所前や、沿道には横断幕や旗などを手にした多くの人が詰め掛けた。

 スタート後は、市役所前の第1駐車場に特設されたマラソンプラザの大型モニター前でテレビ中継を静かに見守った。沿道も声援ではなく、拍手などの応援でという呼び掛けに応じ、マスク姿で応援する人がほとんどだった。

 レースは好条件の下、実業団や大学生の実力者が熱い勝負。ゆかりの選手の上位争いに、沿道の観客も徐々に多くなっていった。

 マラソンプラザでは村山選手が先頭に立つと拍手が湧き、大盛り上がり。終盤に佐藤選手が逆転を見せると、再びの拍手。フィニッシュ地点には多くの人が集まり、ゴールする選手を大きな拍手でねぎらった。

 大会副委員長で延岡市陸協の福村正勝名誉会長は、「12年前から望んでいた時間の変更がようやく実現し、最高の条件でレースができた。沿道の人もルールを守って応援してくれた」と感謝。「天下一のべおか中学駅伝で区間記録を持っている佐藤くんが、地元で優勝したのはうれしかった」と話し、「来年は記録が出る大会になれば」と期待した。

 マラソンプラザ内では、特別協賛の旭化成による子ども向けの化学実験教室や、来場者向けの景品付きのクイズなども用意され、来場者を楽しませた。

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