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山脇さん「人と音楽つなぐ愛を共有」−延岡
人気オペラのワンシーンやアリアなどを県北ゆかりの指揮者、声楽家、管弦楽、合唱団で上演する「オペラガラ・コンサート〜華麗なるオペラの世界〜」が12日、延岡市の延岡総合文化センター大ホールで開かれた。延期と中止を乗り越え、出演者の執念で迎えたこの日、共に舞台に立つはずだった椛山達己さん(享年69)への追悼を込め、音楽のすばらしさを伝えた。 出演したのはひむかオペラの会、延岡フィルハーモニー管弦楽団(延フィル)、ひむかオペラ合唱団の総勢90人。指揮は同市出身の山脇幸人さん(30)。 もともと国民文化祭みやざき2020(国文祭)のプログラムの一つとして、2020年10月に開かれる予定だった。ところが新型コロナの影響で21年9月に延期に。さらに、その本番2週間前に中止となり関係者は涙した。 また、同12月には指揮を振るはずだった延フィル音楽監督の椛山さんが亡くなった。 その後、国文祭プログラムの再チャレンジを支援する県と同市の「文化で紡ぐ地域活力の再興応援事業」として実施できることになり、昨年10月に再び結団。椛山さんに代わり、まな弟子である山脇さんが指揮を振ることになった。 「愛のモーツァルト」と題した第1部では、モーツァルト作曲の三大オペラから7曲を上演。ソリストの一人、同市出身の声楽家・吉田伸昭さん(62)がモーツァルトに扮(ふん)し、曲ごとに登場人物や場面について分かりやすく解説した。また、時代を反映させたソリストの本格的なオペラ衣装も観客の目を楽しませた。 「VIVA!イタリア」と題した第2部では、珠玉のイタリアオペラから8曲を上演。ひむかオペラ合唱団は、イタリアの「第二の国歌」と呼ばれ、コロナ禍に世界中で歌われている歌劇「ナブッコ」より合唱曲「行け我が想いよ、金色の翼に乗って」をエネルギッシュに響かせた。また、ソリストはアリアや二重唱で愛や憎しみを情感豊かに歌い上げ、観客の胸を打った。 歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」で華やかにフィナーレ。観客からは大きな拍手と、マスク越しに「ブラボー」の声が送られた。 延岡市大門町の黒木美沙さん(18)は「久々に生演奏と生歌を聴いて感動しました。地元のオーケストラや合唱団、ソリスト、指揮者でコンサートをするのは珍しいことなので、これからもオペラガラのようなコンサートを続けてほしいです」。 会場にはオペラ初心者でも楽しめるよう、舞台の正面下に日本語字幕の表示板が設置された。 同市土々呂町の日睇厂世気鵝複僑院砲蓮屮灰潺ルな場面や日本語字幕があって、オペラ素人の私でも分かりやすかったです。延岡にゆかりのある人が諦めずにコンサートを作りあげたことが、素晴らしいと感じました」と話した。 コンサート終了後、山脇さんは「僕が育ったまちには歌があり、オーケストラがあり、そしてオペラができる。こういう環境ってなかなかありません。人と音楽をつなぐには愛が必要。その愛を13日、皆さんと共有できうれしかったです」。 吉田さんは「会場を後にされるお客さまの顔が、とてもにこにこしていて。それを見て『いい演奏会になったな』と確信しました。こんな地方の都市で、これだけのレベルのオペラができるって本当にすばらしいことです」。 同オペラの会会長の後藤紀子さん(53)は「プログラムを決めてから3年がたちました。本当に開催できるのだろうかと、びくびくしながら13日を迎えました。コロナ禍で音楽を、特に歌を届けることが難しくなりましたが、13日はしっかり届けられたのではないでしょうか」。 また、会場で椛山さんの存在を感じたという出演者も多くいた。 長年付き合いのあった同合唱団代表の今村愛子さん(80)は「椛山さん、やっぱりいましたよ。姿が見えなくても分かります。13日の演奏会を誰よりも喜んでいました」。 延フィル事務局長の西山いずみさん(44)も「椛山先生、いたんですよ。舞台袖にいたとき、ふっと後ろ姿が見えたような気がして。来てくださったんだなと。そういう思いと共に、13日は演奏させてもらいました」と話した。
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山脇さん「人と音楽つなぐ愛を共有」−延岡
人気オペラのワンシーンやアリアなどを県北ゆかりの指揮者、声楽家、管弦楽、合唱団で上演する「オペラガラ・コンサート〜華麗なるオペラの世界〜」が12日、延岡市の延岡総合文化センター大ホールで開かれた。延期と中止を乗り越え、出演者の執念で迎えたこの日、共に舞台に立つはずだった椛山達己さん(享年69)への追悼を込め、音楽のすばらしさを伝えた。
出演したのはひむかオペラの会、延岡フィルハーモニー管弦楽団(延フィル)、ひむかオペラ合唱団の総勢90人。指揮は同市出身の山脇幸人さん(30)。
もともと国民文化祭みやざき2020(国文祭)のプログラムの一つとして、2020年10月に開かれる予定だった。ところが新型コロナの影響で21年9月に延期に。さらに、その本番2週間前に中止となり関係者は涙した。
また、同12月には指揮を振るはずだった延フィル音楽監督の椛山さんが亡くなった。
その後、国文祭プログラムの再チャレンジを支援する県と同市の「文化で紡ぐ地域活力の再興応援事業」として実施できることになり、昨年10月に再び結団。椛山さんに代わり、まな弟子である山脇さんが指揮を振ることになった。
「愛のモーツァルト」と題した第1部では、モーツァルト作曲の三大オペラから7曲を上演。ソリストの一人、同市出身の声楽家・吉田伸昭さん(62)がモーツァルトに扮(ふん)し、曲ごとに登場人物や場面について分かりやすく解説した。また、時代を反映させたソリストの本格的なオペラ衣装も観客の目を楽しませた。
「VIVA!イタリア」と題した第2部では、珠玉のイタリアオペラから8曲を上演。ひむかオペラ合唱団は、イタリアの「第二の国歌」と呼ばれ、コロナ禍に世界中で歌われている歌劇「ナブッコ」より合唱曲「行け我が想いよ、金色の翼に乗って」をエネルギッシュに響かせた。また、ソリストはアリアや二重唱で愛や憎しみを情感豊かに歌い上げ、観客の胸を打った。
歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」で華やかにフィナーレ。観客からは大きな拍手と、マスク越しに「ブラボー」の声が送られた。
延岡市大門町の黒木美沙さん(18)は「久々に生演奏と生歌を聴いて感動しました。地元のオーケストラや合唱団、ソリスト、指揮者でコンサートをするのは珍しいことなので、これからもオペラガラのようなコンサートを続けてほしいです」。
会場にはオペラ初心者でも楽しめるよう、舞台の正面下に日本語字幕の表示板が設置された。
同市土々呂町の日睇厂世気鵝複僑院砲蓮屮灰潺ルな場面や日本語字幕があって、オペラ素人の私でも分かりやすかったです。延岡にゆかりのある人が諦めずにコンサートを作りあげたことが、素晴らしいと感じました」と話した。
コンサート終了後、山脇さんは「僕が育ったまちには歌があり、オーケストラがあり、そしてオペラができる。こういう環境ってなかなかありません。人と音楽をつなぐには愛が必要。その愛を13日、皆さんと共有できうれしかったです」。
吉田さんは「会場を後にされるお客さまの顔が、とてもにこにこしていて。それを見て『いい演奏会になったな』と確信しました。こんな地方の都市で、これだけのレベルのオペラができるって本当にすばらしいことです」。
同オペラの会会長の後藤紀子さん(53)は「プログラムを決めてから3年がたちました。本当に開催できるのだろうかと、びくびくしながら13日を迎えました。コロナ禍で音楽を、特に歌を届けることが難しくなりましたが、13日はしっかり届けられたのではないでしょうか」。
また、会場で椛山さんの存在を感じたという出演者も多くいた。
長年付き合いのあった同合唱団代表の今村愛子さん(80)は「椛山さん、やっぱりいましたよ。姿が見えなくても分かります。13日の演奏会を誰よりも喜んでいました」。
延フィル事務局長の西山いずみさん(44)も「椛山先生、いたんですよ。舞台袖にいたとき、ふっと後ろ姿が見えたような気がして。来てくださったんだなと。そういう思いと共に、13日は演奏させてもらいました」と話した。