本紙掲載日:2023-02-13
(8面)

手作りの竹馬でゴール目指す

上南方小中で伝統の大会−延岡

 延岡市立上南方小中学校(柳田英人校長、156人)小学部は3日、同校第一運動場で50年以上続く伝統行事の竹馬大会を行った。1〜6年生99人が、家族らが手作りした竹馬に乗り、懸命にゴールを目指した。

 同大会は冬場の健康・体力づくりを目的に、毎年実施。児童らは1月の冬休み明けから、休み時間などを使って練習を重ねてきた。

 競技は、自分のペースで完走を目指す全員参加の「かめさんレース」と、40メートル落ちずに走れる人だけが参加できる「うさぎさんレース」の2部門。

 このうち、「かめさんレース」低学年20メートルの部では、経験の浅い児童たちが慎重に歩を進め、時に地面に足をつきながらも前進。高学年に補助してもらうなどしながら、最後まで諦めずにゴールを目指す姿に、惜しみない拍手が送られた。

 うさぎさんレースには各学年のスピード自慢たちが集結。「カツカツ」と音を立てながらグラウンドを駆け抜ける個人個人の技が光り、教職員や応援に訪れた保護者たちを驚かせた。

 5、6年生女子の「うさぎさんレース」で、圧倒的な速さを見せ、1位に輝いた6年の森本莉生さんは「4、5年生の時にも1位を取っていて、今年も絶対に1位が取りたかった。3連覇ができてうれしい」と涙を拭った。

 莉生さんの父、記生さん(39)も上南方小の卒業生。毎年、竹馬は子どもの身長に合わせて改良してきたそうで、大会について「見ている側としても熱くなった。当時、取れなかった1位を娘が取ってきてくれて、感慨深い」と目を細めていた。

 柳田校長は「誰一人、手を抜かずにグラウンドを駆ける姿、また一生懸命仲間を応援する姿、とても素晴らしかった。今後も、世代を超えた大切な行事として継承していきたい」と話した。

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