市が初開催・延岡パラ・アート作品展

個性豊かな作品並ぶ−１６日まで

　障害のある人たちが出品する「第１回延岡パラ・アート作品展」が１６日まで、延岡市本小路のカルチャープラザのべおか２階アートギャラリーで開かれている。入場無料。開場時間は午前９時から午後４時（最終日は同３時）まで。芸術文化活動に取り組む障害者を育成・支援しようと、市が今年度からスタートした。

　市内の通所作業所や介護支援事業所、特別支援学校など１３団体と個人１人が出品。会場には絵画や書、写真、貼り絵など幅広い内容の計約１００点が並んでいる。

　このうち、会場入り口には、はまゆう園生活介護恒富事業所の利用者がニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの出会いをモチーフに、力を合わせて完成させた幅２メートル以上もの巨大な貼り絵を展示。季節ごとの風景をかわいいイラスト風に表現した貼り絵作品も出品され、来場者の笑顔を誘っている。

　また、折り紙工作の花のリースや色とりどりのビーズアクセサリー、前向きに笑顔になれる言葉や今年の抱負を元気いっぱいに書いた書道作品、玉石に描いたストーンペインティング、小瓶にカラフルな素材を詰め込んで作ったジェルキャンドルなど、趣向を凝らした作品ばかり。塗り絵や風景画、紙の造形に着色したアート作品などの力作を、訪れた人は足を止めながら鑑賞していた。

　施設利用者が作品作りに励む姿を収めた写真も展示。市障がい福祉課は「個性豊かですてきな作品をぜひご覧いただければ」と呼び掛けている。