本紙掲載日:2023-02-13
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3年ぶり−宇納間地蔵尊大祭・美郷町北郷

3年ぶりの大祭でにぎわう全長寺周辺(13日午前、美郷町北郷宇納間)

全長寺雨の中、早朝から参拝客・15日まで

 火伏せのお地蔵さまとして信仰を集める美郷町北郷の鐵城山全長寺(川西和生住職)の宇納間地蔵尊大祭が、13日から始まった。15日まで。コロナ禍を受けて3年ぶりの開催で、同寺と参道周辺のにぎわいが久しぶりに戻ってきた。

 初日の13日はあいにくの雨にもかかわらず、早朝から参拝客が訪れ、火伏せのお札を買い求めたり、ご本尊に参るために365段の石段を上ったりする人たちの姿がみられた。

 今年は例年通り、周辺に地場産品や土産物の店が並んだほか、飲食スペースも設けられ、祭りを盛り上げている。

 宇納間地蔵大祭は毎年、旧暦の1月23日から3日間の日程で開催される伝統の祭りで、期間中は県内外からの参拝者でにぎわう。一昨年、昨年は中止されたものの、祭りの開催期間に当たる3日間は県内外から参拝者があった。

 13日は午前7時から、川西住職が宇納間地蔵奥之院の市木地蔵で法要を営み、火伏せのほか所願成就や地域の安全、繁栄などを祈願した。火伏せのお札やお守りは同寺境内のお札所で販売している。

 14日は午後7時から、市木地蔵で地元の臼太鼓踊り保存会が踊りを披露する。

 15日は、山門右側の商工会支所前で「第16回宇納間地蔵大祭エイサー」を開催。地元北郷のエイサーグループ「琉星會(りゅうせいかい)」と、沖縄のエイサーグループ「SHINKA(しんか)」が勇壮な演舞を披露する。また、美郷北義務教育学校の生徒と地元岡田商店によるコラボ商品として、シイタケを練り込んだパテを使った「なばーがー」が限定販売される。

 期間中は町役場北郷支所裏と隣接する五十鈴川河川敷、旧北郷小学校グラウンドを駐車場として開放。旧北郷小学校グラウンドからはシャトルバスを運行する。

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