本紙掲載日:2023-02-14
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入賞、入選241首−第23回若山牧水青春短歌大賞

6〜97歳から応募2万3214首−18日に表彰式

◆県北・優秀賞に冨山さんら3人

 延岡市は13日、「第23回若山牧水青春短歌大賞」の入賞・入選作品241首を発表した。最高賞の青春短歌大賞は、小中学生部門で愛媛県東温市の大西匠さん(重信中2年)、高校生部門で東京都町田市の魚地妃夏さん(慶應義塾湘南藤沢高等部3年)、大学生等・一般部門で宮崎市の時任勝正さん(68)が受賞した。表彰式と祝賀会は18日、延岡市紺屋町のエンシティホテル延岡で行われる。

 市によると、全国の6歳から97歳まで幅広い世代から応募があり、前回に続いて2万首を超える計2万3214首が寄せられた。このうち中学生部門の応募数が最も多く、1万1027首と全体の半数近くを占める。次いで高校生部門が6202首あり、中学生と高校生を合わせると全体の7割以上を占めた。

 今回から、スマホなどで手軽に応募できるウェブ投稿が可能になり、大学生等・一般部門など個人からの応募も増加した。

 1月6日、歌人で俳人の坪内稔典さん、歌人の永田和宏さん、歌人の永田紅さんの3人による最終審査が行われ、各賞が決定。青春短歌大賞3首、優秀賞12首、審査員特別賞12首、佳作214首を選出した。

 県北関係は、優秀賞の小学生部門に日向市の黒木慶志郎さん(東郷学園4年)、延岡市の鍋田広静さん(北浦小2年)、中学生部門に同市の冨山翔太さん(尚学館中3年)が選ばれた。審査員特別賞では、若山牧水延岡顕彰会賞の高校生部門に延岡市の新名瞳さん(延岡工業高3年)が選出された。

 表彰式は大賞などの受賞者を招待して18日午後5時から行われ、賞状・副賞授与、審査講評などが行われる。祝賀会は同6時30分開会。新型コロナウイルス感染症予防に配慮し、例年より参加者数を減らして3年ぶりに開催する。

 若山牧水青春短歌大賞は、延岡高等小学校に入学した11歳から旧制延岡中学校を卒業するまで、多感な時期を延岡で過ごした歌人・若山牧水を顕彰しようと、延岡市が2000年に創設。第1回からの応募数の累計は44万9882首に上り、国内有数の短歌賞となっている。


◆大賞と県北関係の優秀賞作品

【青春短歌大賞】
◇小学生・中学生部門
知らない自分知らなかった自分知りたくなかった自分そんな自分
愛媛県・東温市重信中学校2年・大西匠

◇高校生部門
君の背に触れそうな手で積分す席替え前の最後の授業
東京都・町田市慶應義塾・湘南藤沢高等部3年・魚地妃夏

◇大学生等および一般部門
ふりがなを付けて拡がる行間が寂しくないかい行こうそのまま
宮崎市・時任勝正68歳


【優秀賞】
◇小学生部門
父さんがぼくのバットのグリップをかえてくれたよ色はむらさき
日向市・東郷学園4年・黒木慶志郎

しゅくだいをがんばっていたらでてきたよコソコソねずみかわいいこわい
延岡市北浦小学校2年・鍋田広静

◇中学生部門
あの人のことばかりだけ考える私のこころくずし字のよう
延岡市尚学館中学校3年・冨山翔太

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