本紙掲載日:2023-02-14
(6面)

5人が将来への決意発表

上野中で立志式−高千穂


 高千穂町立上野中学校(岡田能直校長、28人)の立志式が3日、同校であり、2年生5人が将来への決意を語った。

 岡田校長が「人生には困難も多いが、諦めず、へこたれず、実行することで成長できる。夢や志を持って努力し、人生を自分で切り開いていく皆さんの姿を期待します」と式辞を述べた。

 続けて登壇した5人が、謙虚▽不屈▽礼儀▽成就▽挑戦――の誓いを宣言。安在舜さんが「これからの人生に向けて」、梅本青空さんが「将来のために」、緒嶋祐大さんが「礼儀正しい大人になるために」、佐藤優芽さんが「表現力を身につけるために」、廣木麻芭さんが「夢を叶(かな)えるために」と題し、全校生徒や保護者らの前で抱負などを発表した。

◆廣末圭治さんが講演

 立志式後には記念講演があり、同校出身でMRT宮崎放送のアナウンサー廣末圭治さん(41)が、「『今』が将来を変える」をテーマに話した。

 廣末さんは自身の中学生時代について、父の空手教室で練習漬けの毎日だったことを明かし、「夢を探す時間もないほど大変だったが、大人になり、空手で身に付けた力に救われる瞬間が多かった」と振り返った。

 就職活動でほぼ避けられない面接試験を例に、[薺鍬¬槁犬妨かってコツコツと努力する姿勢6い気持ちが備わったと父に感謝し、目の前の物事に全力で取り組む大切さを強調した。

 また、物づくりが好きで、県外の大学を卒業してから大手電気通信会社に勤めたという廣末さん。テレビで見たアナウンサーに感銘を受け、アナウンサーになるまでの経緯についても話した。

 アナウンサーの志望者は10代後半から養成機関などで学ぶことが多いと言われる中、廣末さんは26歳からのスタートだった。

 仕事を続けながらアナウンス専門学校に通い、全国約50社を受けたが不採用に。「今回でダメなら諦めよう」と受験したMRTに内定をもらい、アナウンサーになる夢をかなえるまで3年、がむしゃらに努力したといい「中学生までに育んだ力が今の私につながっている。夢を実現するため、皆さんの『今』を大切にしてください」と呼び掛けた。

 絵に関する仕事に就きたいという佐藤優芽さん(14)は「夢をかなえるため、諦めずに努力する大切さを感じました。大変なことも投げ出さず、前向きに捉えて取り組みたいです」と話した。

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