本紙掲載日:2023-02-15
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陸自都城−仮設橋の設置訓練

五ケ瀬川河川敷で16日まで行われる、陸上自衛隊の応急架設橋設置訓練

延岡花物語会場の五ケ瀬川

◆コノハナ出逢い橋−18、19日に特別公開

 延岡市の五ケ瀬川に応急架設橋を設置する陸上自衛隊都城駐屯地第376施設中隊の訓練が、同川河川敷で始まった。延岡花物語「このはなウォーク」の開催に合わせて3年ぶりに実施。16日まで作業し、松山町から野地町をつなぐ約50メートルの鋼橋を築く。

 訓練は、南海トラフ巨大地震などで、五ケ瀬川に架かる橋が通行できなくなってしまった事態を想定。初日の14日は、同中隊員ら24人が作業し、水上に手際よく資材を組み立てていった。

 午後は橋の補強作業も行われ、基礎部分から伸ばしたワイヤロープを〃くい〃に絡め、地面に固定。ハンマーで順番に打ち込む「キーン、キーン」という音が、河川敷に力強くこだました。

 同橋は、18、19日の「このはなウォーク」期間中、特別に一般公開され「コノハナ出逢(あ)い橋」のネーミングで両岸を結ぶ歩道橋として利用される。

 現場小隊長を務める同中隊3等陸尉の中野明人さん(47)は「一般車両も通れる橋として、アルミ銅板などを使って、勾配をできるだけ緩やかにするよう意識している」「現場で実践する架設橋の設置は、年2回ほどしか行えない貴重な訓練。技術を共有しながら、隊としても有意義なものにしていきたい」と話していた。

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