本紙掲載日:2023-02-15
(6面)

未来への志新たに−高千穂中で立志式

 高千穂町立高千穂中学校(吉村昭範校長、233人)の立志式が7日、同校であった。2年生85人がこれまでの人生を顧み、未来への志を新たにした。

 この日はまず、吉村校長が「私たちは多くの人に支えられて生きており、周囲の助言を素直に受け止め、工夫や努力を積み重ねることが自身の成長につながる。この式が、皆さんにとって大人への第一歩となることを期待しています」と祝辞。代表の中尾咲楽さん(14)に続いて、全員で立志の誓いを復唱した。

 その後学級別に登壇し、一人ずつ立志の抱負を発表。「感謝」「挑」「勝者はつねに諦めない」「人間力なくして技術的進歩なし」といった手書きの文字を掲げて目指す人間像や夢などを語り、「YouCanFly!」を合唱した。

◆オカファーさんが講演

 式に続いて、UMKテレビ宮崎のアナウンサーで神奈川県出身のオカファー・エニス・豪さん(24)が「人生いろいろ」と題して講話した。

 ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれたオカファーさんは、「毎週教会でお祈りをして、ナイジェリア料理をよく食べていた。日本育ちなので行ったことはないですが…」などとユーモアを交えながらナイジェリアについて紹介。

 両親の離婚を機に母と暮らし始め、中学校の野球部で礼儀など「日本らしさ」を学んだといい、青春時代の学びの大切さを強調。自身の生い立ちを「特殊かもしれない」としながら「これも『人生いろいろ』の形です」と朗らかに伝えた。

 アナウンサーを志した理由については、報道各社による論調の違いからメディア関係の仕事に興味を持っていたこと、友人とお笑いコンビを組むほど人前で話すのが好きだったことを挙げた。

 各局の採用試験を受け、一番最初に内定をもらった会社がUMKだった。ほかにも複数の内定を受けたが、縁もゆかりもない宮崎県に就職を決めたのは地域住民らとの出会いがあったからだそうで、「人生何が起こるか分からない。運や縁を大事にしながら、自分が行きたい方向に進めるよう、チャンスが来たらつかめるよう準備をしておいてください」と呼び掛けた。

 プロサッカー選手になりたいという馬原愛翔さん(14)は「今まで育ててくれた親に感謝しています。この先何が起こるか分からないけど、感謝を忘れず、困っている人に手を差し伸べられる大人になりたいです」と話していた。

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