本紙掲載日:2023-02-16
(8面)

親子で楽しくお仕事体験

のべおか子どもセンター20周年

◆九保大で節目の記念行事

 のべおか子どもセンター(センター長=正野知基九州保健福祉大学QOL研究機構社会福祉学研究所所長)の20周年記念行事が5日、延岡市吉野町の九州保健福祉大学であり、参加した親子が式典や体験活動などを通して節目を祝った。

 同センターは、2002年に市教育委員会と聖心ウルスラ学園短期大学との連携で「子どもセンター」として始まった。06年度からは九州保健福祉大学と市教委が連携し現在の名称で運営。地域での体験活動の促進・普及活動(親子体験活動)▽子育て支援事業(子育て講話)▽児童・保護者向け地域活動情報誌の発行(キッズワールド)の3本柱で活動を継続し、昨年度20周年を迎えた。

 この日の親子体験活動は、運営委員が1年前から準備を進めてきた「楽しいお仕事体験」。70組以上の応募があり、抽選で選ばれた20組50人が参加した。

 「おすし屋さん」「お花屋さん」「スポーツトレーナー」の三つが用意され、市内の金八寿司、岡田花店、同大学アスレチックトレーニング部を講師に、参加した親子が巻きずし作りやフラワーアレンジメント、筋力測定などを体験した。

 このうち、巻きずし作りでは講師のアドバイスを受けてこつをつかむ子どもの姿も見られ、好きな具材をすし飯に乗せ、楽しそうに次々と作っていった。

 すべての体験を終えた後は、すしと花束の販売にも挑戦。特別な通貨を持った来賓やスタッフに「いらっしゃいませ」「きょうは安いですよ」と元気いっぱいの声で客を呼び込んだ。中には「1個サービスします」「2個でお安くします」などと想定外の言葉でスタッフを焦らせる一幕もあり、見守る保護者らを楽しませた。

 母親と参加した西小2年の有村悠(かなた)さん(8)は「すし作りと販売が楽しかった。なるべくお金をたくさんもらえるように頑張った」と満足そうに話していた。

 保護者向けの子育て講話もあり、兒玉学長が「ふりをしながら育つ子ども」と題して話した。

◆記念式典で、さらなる発展願う

 この日は親子体験活動に先立ち、関係者が出席して記念式典が開かれた。

 読谷山洋司市長はこれまでの活動に感謝し、「さらに連携を強固にさせていただきたい」と祝辞。同大の兒玉修学長は「今後も皆さんの支援を頂きながら、子育ての不安軽減ができる話やイベントをしていきたい。センターが延岡の子育て世代の皆さまにより深く根付いて、発展していくことを心より祈念している」とあいさつした。

 写真とともに20年の活動も振り返り、「私たちのように楽しい思い出がいろんな家族に増えていけばいいなと思う。ぜひ長く続けて」「初めての子育てで不安だったが、大学のお兄さん、お姉さんと楽しく過ごすわが子を見てホッとした」など、これまでの参加者からの感想も披露された。

◆活動まとめた記念誌を発行

 同センターは20周年記念事業の一環として、11〜20年目の活動をまとめた記念誌を発行した=写真=。

 活動内容や、活動時の写真、感想などを掲載しており、運営委員と事務局の6人が1年かけて制作した。市立図書館などの施設や、市内の小学校に配布する予定という。

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