本紙掲載日:2023-02-20
(2面)

火伏せ、厄よけ伊形地蔵尊で大祭

宝蔵寺の伊形地蔵尊大祭(14日、延岡市上伊形町)

延岡市の宝蔵寺

 延岡市上伊形町の宝蔵寺(久峩俊孝住職)で14日、伊形地蔵尊(火伏せ、厄よけ)の大祭が行われ、早朝から大勢の参拝者でにぎわった。

 地蔵尊霊場で法要が営まれ、火伏せ、厄よけ、地域の安寧、新型コロナウイルス感染症の早期終息などを祈願し、久峩住職が読経。参拝者らは持ち寄った古札などを奉納した後、所願成就を願い、線香を手向け静かに手を合わせた。

 地蔵菩薩の加護や除災の御利益を願う特別護符まきもあり、久峩住職が「3年ぶりの餅まき。一つ拾えればありがたい。お地蔵さんの御前。御利益が返ってくるはず。譲り合いながら拾ってください」と呼び掛け。のぼり旗十数本を新調したこともあり、例年より多い約30キロの餅がまかれた。

 新型コロナウイルス感染症対策として、恒例の地域の人たちによる甘酒の接待は中止された。

 同地蔵尊は、1578(天正6)年、豊後の大友宗麟の侵攻によって地蔵堂が焼失したが、地蔵尊だけは無事に残ったことから火伏せの守護として信仰されるようになったと伝わる。

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