小沢税務署長が講演

県北法人会女性部が研修会−延岡

　県北法人会女性部会（大久保敬子部会長）は１０日、小沢百々子延岡税務署長を講師に招き、税務研修会を開いた。会員と一般合わせて２２人が参加した。

　演題は「時代に合わせた税務行政を目指して」。納税は国民の義務だが、手間を軽減し、なるべく気持ちよく納めてもらえるように推進しているのが「ｅ−Ｔａｘ」などのデジタル化。スマホでの確定申告、税に関する疑問に２４時間自動回答する国税庁のチャットボット「ふたば」などを紹介して、利用を勧めた。

　続いて今年度の税制改正案を説明。相続時精算課税制度が使いやすいように変更される予定で「子や孫に財産を生前贈与したいと思った時に思い出し、どの税制を選べば自身や家族にメリットがあるかを検討してください」。

　消費税の仕入税額控除に必要なインボイス（適格請求書）を発行しようとする事業者は、３月末までに登録しなければならなかったが、１０月の制度開始前までに期限が延長されたことや、同税務署が事前相談に応じていることなども伝えた。

　「今の子どもたちが安心して暮らしていける社会をつくることが私たち世代の使命。国が施策を打つためには原資となる税金が必要であり、手間をかけて納税していただいているが、引き続きご協力を」と呼び掛けた。