本紙掲載日:2023-02-24
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2023年年頭インタビュー(24)−兒玉修九州保健福祉大学学長

九州医療科学大学−来年4月に大学名変更

◆今まで以上に地域密着型に

−−昨年もコロナ禍の影響を受けた一年でした。

学外での実習やイベントは依然として大きな制約がありました。しかし、学生に間隔を空けて座ってもらったり換気をしたりするなど感染対策を取りながら、授業はほとんど対面で行うことができました。

−−昨年、学祭が3年ぶりに開催されました。

当時の感染状況を見て学内者だけに入場制限したため、市民の皆さんには大変申し訳なく思います。
3年ぶりに開催できたのは、実行委員会の学生たちの頑張りによるものです。学生たちは限られた中で何ができるのかを一生懸命考えてくれました。通常の学祭と比べて小規模でしたが、久しぶりににぎわいを感じた一日でした。

−−地域と関わるイベントや授業が昨年から始まりました。

全学部に関連する職業体験として「お仕事体験フェア」を初めて開催しました。参加した子どもたちと保護者からは好評だったので、来年度も実施したいと考えています。
延岡市の大学おうえん協議会で、高校生だけではなく小中学生を対象にしたこともしたいと提案していました。小中学生に大学について知ってもらいたい。そこに力点を置いて「お仕事体験フェア」を開催し、やっと一歩踏み出せました。
また、全学科対象の「日向国地域体験学習」を今年度から開講しました。学生が県北地域に訪れ、遊んで調査し、地域の人と触れ合う。その中で地域の課題を見つけ、グループで解決策を考えて発表する授業です。この授業は本学のメッセージである四つのen(学びを応〃援〃・学びを〃エン〃ジョイ・出会い〈〃縁〃〉をカタチに・地域の〃エン〃ジンになる)につながっているのです。
九保大にはいろいろな学部・学科の学生がいますが、学生から「同じ学科の人としか会わない」と不満の声がありました。大学としてこの声を問題視し、学科の枠を超えた出会いが生まれることを期待して、全学科対象の授業科目として「日向国地域体験学習」を開講しました。

−−来年4月から大学名が「九州医療科学大学」に変わります。

今まで以上に地域密着型の大学になって皆さんに親しみを持ってもらい、これが九州医療科学大学かと思ってもらえるようにしたいです。
大学名の変更を機に、学ぶことができる内容を改めて確認してもらえる機会になると期待しています。皆さんに関心を持っていただければと思っています。

−−今年の抱負をお聞かせください。

皆さんに信頼感を持ってもらうためには、積極的に教職員の研究内容や大学のイベントなどを地域に発信する大学に変わらないといけないと思っています。
また、大学を見学するだけではなく、実際に大学での教育研究に触れる機会を多く設け、小中高校生や市民の皆さんに足を運んでもらえるようにしたいです。

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