本紙掲載日:2023-02-24
(3面)

誇りある地域づくり再確認

高千穂町役場で開かれた世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会の臨時総会

世界農業遺産・活性化協が臨時総会−高千穂

 世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会(会長・甲斐宗之高千穂町長)の臨時総会がこのほど、高千穂町役場であった。県や認定地域(高千穂、日之影、五ケ瀬町、椎葉、諸塚村)の関係者ら約50人が出席。新たに就任した五ケ瀬町の小迫幸弘町長とJA日向の海野真吾代表理事組合長を委員に選任する人事案1件を承認した。

 冒頭、甲斐会長が「連携して世界農業遺産の魅力を発信し、地域住民が農林業の在り方や暮らしに誇りを持てる地域づくりにつなげたい」。県農政水産部の久保昌広部長が「4月開催のG7宮崎農相会合をはじめ、今年は世界から注目される機会が多い。関係人口の創出につなげるため、引き続き協力をお願いしたい」とあいさつ。

 甲斐会長の進行で、2022年度事業計画の進捗(しんちょく)やG7宮崎農相会合を契機とする認定地域のPRに向けた動き、今後協議を検討しているふるさと納税返礼品に関する圏域協定の概要などが報告され、同人事案を全会一致で承認した。

 その後、24年度までの取り組みについて、地域の未来を見据えた取り組みの強化▽世界農業遺産を生かした取り組みの支援▽自走を目指す体制強化―の方向性を開示。「持続可能な生計による豊かな暮らし」を目指し、機運の再醸成や多様な主体との連携・協働による関係人口の拡大に努める意思を確かめ合った。

 この日は事業実績報告もあり、県立高千穂高校と県立五ケ瀬中等教育学校の生徒が登壇。昨年12月にあり、東京大学やグーグル本社などを訪問した人材育成プロジェクト「GIAHS(世界農業遺産)スタディツアー」での学びを発表したほか、MRT宮崎放送が台湾向けに制作したPR動画「日本神話のふるさと〜故郷」の上映もあった。

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