本紙掲載日:2023-02-24
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新「愛宕寮」が完成−旭化成陸上部の選手寮

レーヨングラウンド横に4階建て

 旭化成は昨年12月、陸上部の選手寮「愛宕寮」を延岡市中の瀬町のレーヨングラウンド南側に移し、新たに建築した。プライベートを重視した個室(16室)や、陸上選手の日常を支える共用部分を設けた地上15メートル、4階建て。時代やアスリートに対応した生活空間になった。屋上は備蓄倉庫を備えた避難所としても利用できる設計となった。

 同社などによると、陸上競技部は1946(昭和21)年4月創部。当初は旭町6丁目、愛宕山の麓に「愛宕寮」があった。2002年4月に、北新小路に移転したが建屋は建設から60年以上経過していることから、練習拠点のレーヨングラウンド近くに移転する計画を立てた。

 旭化成エンジニアリングのプラントC&M事業部土木建築部の喜多仁さん(36)が新寮の設計・工事責任者を務めた。

 選手の個室は感染症なども考慮し、ミニキッチンやシャワー、トイレを完備し、自室で生活を完結できるように。また、ランニングシューズ40足ほどを収められる大きなシューズラックを用意した。

 共用の大浴場は温冷交代浴ができ、食堂、厨房(ちゅうぼう)はアスリートの特別食に対応するなど、随所に陸上選手向けの工夫が凝らされた。

 新寮の工期は22年1月から11月。今年1月、選手たちが入寮した。21年4月にキャリア(中途)入社し、建設に携わった喜多さん。選手たちと関わることで「陸上部の大ファンになりました」と話していた。

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