本紙掲載日:2023-02-28
1面

廃棄物最終処分場−建設方針変わらず

熊本県山都町五ケ瀬川上流部−2年程度かけ計画見直し

◆熊本県の環境アセスメント手続きに−県議会代表質問

 五ケ瀬川水系上流部の熊本県山都町に持ち上がった廃棄物最終処分場の建設問題で、県は27日、昨年9月に計画見直しを表明していた熊本市の事業者が、今後2年程度かけて計画見直しや河川の水質調査などを行った上で、熊本県の環境アセスメントの手続きに入る予定であることを明らかにした。

 県議会2月定例会代表質問で、田口雄二議員(県民連合宮崎)の質問に河野譲二環境森林部長が答えた。

 田口議員は「業者は事業計画の見直しを表明したが、現地への建設方針は変わらず、新たな事業計画を示すとされた」とこれまでの経緯などを説明した上で、計画の見直し表明後の動向と今後の県の対応などを聞いた。

 河野部長は、県が事業者から聞き取った内容として、「廃棄物処理に関する専門家等とも協議しながら、今後2年程度をかけて計画の見直しや河川の水質、動植物の生態等の事前調査を行った上で、熊本県の条例で定める環境アセスメントの手続きに入る予定であるとのことだ」と答弁。

 県としての今後の対応については、「引き続き情報収集や関係市町への情報提供に努めるとともに、熊本県を通じ、事業者に対して関係市町や住民への説明責任を果たすよう求めていく」とした。

 田口議員は、「この問題に絶えず大きな関心を持ち、チェックし続けてほしい」と県に対して要望した。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/