本紙掲載日:2023-03-01
(2面)

母国の魅力を中学生へ

外国人留学生と交流する高千穂中の生徒ら
訪問した外国人留学生。(左から)ニタさん、ヴァレリオッティさん、ジャディスノさん、ルイシオさん

外国人留学生招き交流学習−高千穂高

 県立高千穂高校(佐伯浩美校長、263人)は2月17日、国際教育団体「AFS」を通じて県内の高校で学ぶ外国人留学生を招き、交流学習を行った。同校の中国人留学生カ・ルイシオさんら4人が、地元の高千穂中学校(吉村昭範校長、233人)を訪問し、1年生67人に母国の魅力などを分かりやすく伝えた。

 町外のAFS留学生を招くのは初の試みで、中学生の異文化理解や留学生の日本語学習などが目的。ルイシオさん、カンボジア出身のハイ・ボ・ニタさん(宮崎南高校)、イタリア出身のデリア・ヴァレリオッティさん(同)、インドネシア出身のリリー・ジャディスノさん(本庄高校)がブースを構えて日本語で授業し、班に分かれた中学生が順番に回った。

 このうちルイシオさんは、北京ダックなどの代表的な中華料理や、王朝とともに形を変えてきた伝統衣装、古典演劇「京劇」で使われるお面の意味などを紹介。公用語の解説では、同じ発音でもアクセントで意味が変わることなどを教え、別れのあいさつ「ザイジェン」で締めくくった。

 今年8月からイタリアへ留学する延岡学園尚学館中・高等部の山下藍理さん(16)も同行。ヴァレリオッティさんの授業をサポートしたほか、ジャディスノさんが特技の「バリ舞踊」を披露する時間もあった。

 高千穂中の田崎大悟さん(13)は「最初は緊張したけど、話すとフレンドリーな方ばかりだったので楽しかった」と感想。壷田つくしさん(13)は「関わったことがない国の方たちばかりだったので、とても興味深かった」と目を細めていた。

 この日は、五ケ瀬町立五ケ瀬中学校(国生尚校長、72人)にも訪問。その後、高千穂高校を見学した。翌18日は思い出づくりのため、高千穂峡散策や高千穂あまてらす鉄道のグランドスーパーカート乗車体験などを行ったという。

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