本紙掲載日:2023-03-02
(3面)

「街を楽しむ」を延岡の文化に

会場となる山下新天街で来場を呼び掛ける中村さん
街中で行われる「オープンパレード」(提供写真)

楽しい移動式マルシェ「オープンパレード」−3、4日山下新天街

 人口流出などの課題解決につなげようと、延岡市の20代男性2人中心となって昨年12月から、街を使った小規模マルシェ「オープンパレード」を定期的に開いている。今月は3、4日に山下新天街で初開催する。来場を呼び掛けている。

 2人は同市出身、在住の会社員・黒木拓巳さん(27)と、同市山下町の建築事務所「山根製作所」(山根俊輔代表)の中村謙さん(28)。

 延岡市でも若い世代の人口流出や出生率の低下など課題がある中、県外からUターンした黒木さんの「出会いの場がない」という問題意識から、「できることはないか」と検討してきた。

 「40〜60代の人はバーなどで出会うことも多かったと聞いたが、今の20代がスナックやバーに行くのは少しハードルが高いのではないか」と中村さん。「手軽に行けて、おしゃれな空間を」と、街中に現れる移動式マルシェを計画した。

 中村さんの務める山根製作所は、エンクロス設計に関わった山根さんが、「開館後も、目的である駅まち周辺の活性化に携わりたい」と独立。山下新天街に事務所を構えた。

 「どう盛り上げるかと考えた時、屋外で過ごす楽しさを感じてもらい、延岡に文化として根付かせることで街が盛り上がり、店を出したい、空き店舗を借りたいという気持ちにつながるのでは」と期待する。

 イベント名は「パレードがやってきたという感じで楽しんでほしい」との思いから。先月までの3回は中央通、今回は山下新天街内のこども食堂のべおか今山前で開催する。今後も場所を変えながら、月初めの金、土曜に開いていくという。

 2日間とも午後7時30分〜午前0時で雨天中止。15分間飲み放題(男性500円、女性400円)のセルフバーや、山本商店による薫製つまみ販売、スマホゲームコーナーは両日、3日は笹木野いちご園、4日はタロット占い「ANNIE」、AIスタジオが出店する。

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