本紙掲載日:2023-03-02
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献血、なおも確保不安定

協力呼び掛け−県赤十字血液センター

◆コロナ感染・症状治まり4週間後は大丈夫

 九州・沖縄地域で輸血用血液を確保しづらい状況が続いている。年度替わりのこの時期は年間を通して最も献血が減少する傾向にあるとして、県赤十字血液センターなどは広く協力を呼び掛けている。

 日本赤十字社九州ブロック血液センターによると、年末年始からの新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大で献血活動が停滞。加えて、10年に1度クラスの大寒波となった1月24、25日には大半の移動献血(献血バス)が中止となり、この2日間だけで計画に対して約1200人分、月間累計で約2800人分の血液が不足した。

 報道効果で2月分は何とか確保できたものの、年度替わりの3、4月は平日に実施している事業所での移動献血が例年激減。年明けからの不足分を補えない恐れがあるという。

 このため、県血液センターは献血車を増便し、街頭献血に注力。新型コロナやインフルエンザの感染状況が落ち着いてきていることもあり、「まだ献血されたことがない方も含め、この機会にぜひ多くのご協力をお願いします」と呼び掛けている。

 なお、新型コロナに感染したり濃厚接触者になったため献血ができなくなったと勘違いしているケースが多く見受けられるとして、同センターは「感染は症状が治まり4週間、濃厚接触は最終接触日から2週間たてば献血が可能です」と理解を求めている。

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