本紙掲載日:2023-03-03
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桃の節句に健康を祈願

御幣を持って橋の上を渡り災厄を落とす参拝者
残り火の上を素足で渡る谷山住職

女性の守り神、淡嶋さん−光明寺

 女性の守り神とされる淡嶋大明神の大祭が3日、延岡市古城町の光明寺(谷山光信住職)であった。境内には女性や家族連れなど多くの参拝者が訪れ、縁結びや子授け、安産、婦人病の平癒、感染症の早期終息などを祈願した。

 昨年に引き続き、新型コロナ感染症拡大防止のため、規模を縮小した。法要では、山伏姿の谷山住職らが、本堂横の淡嶋堂内で大般若経六百巻を転読。その後、境内に縄を張ってつくった結界の中で護摩木を焼いて除災招福を願う柴燈(さいとう)護摩が営まれた。

 護摩祈願では、6本の破魔矢を東西南北、中央、鬼門の方角に放った後、中央に設置した護摩壇に点火。参拝者は谷山住職らが般若心経を唱える中、願いを書いた添護摩(そえごま)の札を次々に投げ入れ、赤い炎を上げる壇に向かって手を合わせた。

 火渡り神事では、谷山住職が素足を塩で清め、白い煙が立ち上る熾火(おきび)の上を素足で歩いて渡る火生三昧(かしょうざんまい)の荒行を披露。続けて僧侶が「南無淡嶋大明神」と唱える中、参加者は御幣を持ち、丸太を組んで作った橋の上を素足で渡り災厄を落とした。

 最後は本堂前で紅白の餅が配られ、参拝者は笑顔で受け取っていた。

 淡嶋大明神は海の神「住吉大神」の妻神。古来「淡嶋さん」の呼び名で親しまれ、信仰されている。大祭は毎年3月3日の「桃の節句」に行われている。

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