本紙掲載日:2023-03-04
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育てた幼虫を小学生が放流

ゲンジボタルの幼虫を放流する参加者ら

延岡市の北川やっちみろ会

 県内有数のゲンジボタルの生息地として知られる延岡市北川町で2月25日、保護活動を続ける北川やっちみろ会長井支部(工藤力男支部長)が「マイボタル放流」を行った。2016年から取り組む恒例行事。同支部会員15人や北川小学校3年生10人、熊田児童クラブの15人らが参加、それぞれ飼育してきた幼虫約500匹をホタルの館ビオトープ(生物生息空間)などに放流した。

 工藤支部長が「きれいなホタルが舞うよう放流して」とあいさつ。同事業に協力している門川高校ホタルプロジェクトの顧問吉田巧さんが「みんなが放流した幼虫が親になって飛ぶ。ぜひ見に来て」と話した。

 参加者らは、紙コップに入れられた幼虫を、一人ずつそれぞれの思いを込め、ビオトープや館外の水路に優しく放流した。

 児童クラブから参加した香畑彩名さん(北川小6年)は「石を洗ったり大変だった。元気に育ってほしい」、安藤美桜さん(同)は「小学校最後の放流、無事に成虫になってほしい」と話した。

 吉田さんによると、放流した幼虫は3月の半ばごろに水の中から上陸、土の中に潜って40〜50日たつとさなぎになり、5月10日ごろから舞い始めるという。

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